部屋とダクトレールとドリルと私
部屋の蛍光灯が切れたわけですよ。光が点滅を繰り返す中で過ごしてると気が狂いそうになります。かといって換えるのも面倒。そもそも蛍光灯が煌々と照らす光が苦手になってきたのでここでひとつダクトレールにスポットライトなんぞつけてシャレオツにしてみようかと思い立ったわけです。
ダクトレール
というわけで尼でいろいろとポチりました。ろすさんのアソシエイトタグはつけるの忘れました。すみません。読んでないだろうけど。よもぎ茶を買ってたらぼくだと思ってください。
ダクトレールに選んだのはこれです。
コスパと評価の高さで。Amazonレビューは特に家電に多いのですが、自分が悪いだけなのに低評価をつける愚か者が結構いるので☆の平均値だけで速断するべきではありません。各商品のレビューをじっくり読んで決めました。
ほんとは1mのが良かったんですが配送に時間がかかるようなので50cmにしました。
こいつを木ネジで天井に磔にするわけですが、女子力の高いぼくにそんな力業は困難。ここは文明の利器に頼ることにします。というわけで、
電動ドライバー兼ドリル
こいつを導入しました。
やっぱりドリルは男の浪漫です。そういえば小学生の頃はミニ四駆の軽量化のためにドリル使ってたよなあと思い出しました。ミニ四ファイターとかどこ行ったんだろう…
実際持ってみると結構重いです。下部についているバッテリーを取り外して充電したらものの数分で満充電になったんで最初から充電されての出荷のようです。
トルクの着脱も実に簡単、正転、逆転の切り替えもワンタッチで誤動作防止機能もついていて安心です。
保護具
ここで喜び勇んですぐに取り付けようとするのは二流のすることです。デキる男は慌てず騒がず、準備を万端にしてからことに望みます。足りないもの、それは保護具です。天井は石膏ボードなのでネジを締め込む際に大量の粉が落ちてくることが予想出来ます。
そこで我らが地元のホムセン・イエローグローブ様にて保護具を購入して参りました。
間違いました。こちらです。
ゴーグルに粉塵マスクにグローブにヘッドライト。
正直ここまで必要無いような気もしますが、ホムセンに行くとあれもこれもと欲しくなってしまいます。DTMを始めた頃を思い出します。
いよいよ取り付け
脚立を用意し、天井へ取り付けます。片手でダクトレールとネジを押さえつけ、片手で電動ドライバーを握り、ネジをねじ込みます。タイトなジーンズに私という名の戦うbodyをねじ込むように!ギュイイイイイイイン!うなるドライバー!降り注ぐ白い粉!
しかしものの数センチでそれ以上進まなくなりました。ネジさんはその裸体をさらし、ダクトレールは宙ぶらりん。これはどういうことだ?
野縁てなんだ野縁て。野猿と違うのか?
>コンクリートや石膏ボードに取付ける場合は専用のネジをご使用ください。
これか。付属の木ねじでは駄目なようです。
その後色々とググったら石膏ボードの場合はどうやらアンカーというものを打ち込まなければならない模様。
下地の無い石膏ボード壁にネジを打つ方法 ≪石川県白山市・金沢市・野々市市 便利屋さんのワンポイント≫
というわけで再びイエローグローブさんへ行ってアンカーを購入。
ちなみにこの日イエローグローブさんはポイント6倍デーでした。
そして再びこいつを電動ドライバーで天井にねじ込みます。モノがでかいので削れる石膏の量も多く、あっという間に辺りが白い粉まみれになりました。
だがしかし!こいつも途中で進まなくなりました。
why!Japanese people why!
絶望しながら引っこ抜くと、穴は石膏部分を削り取り、細くなっている奥の方の穴の先に木が見えるではありませんか。なるほど、木にたどり着いたために進まなくなったのか。
ではあらためてここに木ねじをぶち込んでやりましょう。今度は手動ドライバーで。おお、手応えがある。ネジもゆっくりだが確実に進んでいく。しかし天井に向けて腰を反り返らせての姿勢でのこれは非常にキツい。途中何度も心が折れそうになりながらもなんとかダクトレール中央の穴をネジで固定しました。
この時点でもう全身の筋肉を酷使し、とてつもない疲労感に襲われています。自分肉体労働者ですが、仕事より疲れました。
次に左の穴を固定する際、どうしてもあきらめきれずにアンカーを打たずに電動ドライバーで木ねじを回してみました。するとどうでしょう、あっという間にネジが沈んでいき、ものの2秒ほどで面一になりました。え?は?
右の穴でも同様になってみましたが今度はやはり途中で進まなくなってしまう。
ここでようやく気付きました。電動ドライバーの場合、最初はよくてもネジが進むと角度がずれてネジが回らなくなるようなのです。しかし前述のようなマトリックスかイナバウアーかというような姿勢でそんな微妙な角度を保つことなど困難です。右穴も手動でねじ込みました。
そうしてようやく取り付け完了。
疲れすぎてしばし休憩…
ちなみに大量の粉が落ちてくるのでゴーグルや粉塵マスクを買っておいて良かったです。部屋が暗いのでヘッドライトも買っておいて良かった。
スポットライト
気力を振り絞ってスポットライトを取り付けます。
これは電球がついており、説明書通りにやったらすんなり取り付けることが出来ました。
コンセント周り
コンセントを延長タップに差し込みます。延長タップは壁に固定するやつで固定しました。
点灯
さあいよいよ点灯です。ここまで苦労した…涙もあった。傷つけ合い、裏切ったこともあった。でもようやくたどり着いたこの晴れ舞台。精一杯楽しみたい。延長タップの個別スイッチを入れ、
光あれ... と竹中は言われた。
………
……
…
つきません!光りません!設定1のジャグラーのGOGOランプのようにかたくなに光ろうとしません。延長タップに別の照明器具をつけてみたところちゃんと光るので通電はしている。となるとダクトレールが悪いのかスポットライトが悪いのか。メールしたり返品したりめんどくさいじゃないか…
ダクトレールの説明書きを見たら本製品にはブレイカーがついていて規定の1500w以上の製品を取り付けるとシャットダウンするそうです。その際は製品を取り外してブレイカー横のリセットボタンを押せとあります。電球一個だけなので1500wを超えているわけはないのですが一応押してみることにしました。が、このたびはコンセントの向きの都合上リセットボタンが壁側に向くように設置したのでボタンがどこにあるかわからない。スマホカメラを内視鏡のようにして探り当てようやく押せましたがやはり変わりは無し。天岩戸隠れをしたアマテラスのように世界は闇に包まれております。
ここで気付きました。スポットライトの取り付け方法、ダクトレールをリセットボタンが手前に来るように取り付けた上でのやり方なのではと。なので説明書とは逆向きのやり方でスポットライトを取り付けたところ…
点いたあああああああああああああああ
苦労しただけあって感激ひとしおです。
光の効果
さて今回買ったスポットライト、リモコンがついています。
オン・オフはもちろんのこと光量調節も出来ます。二段階くらい落とすとちょうど良くてネカフェ感があります。
そしてマーブルチョコみたいなのが並んでますが、これはお口に溶けて手に溶けないやつではありません。光の色が変わるのです。
色を変えてまた元の色に戻したときには光量を記憶しておいてくれるので便利です。
さらにはこんな効果も。
COOLWEST 配線ダクトレール用 ブラック ダクトレールライト スポットライト
まあぼくは色を変えたりパリピ風な効果をつけたりはしないでしょうね。
普通の電球色で光量落とし気味でおkです。これでマイルス・デイヴィスや小洒落たフュージョンなんかをかけると実に気持ちの良い空間になります。