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プリパラ37話のユニコンの台詞について

プリパラ37話において、ユニコンのファルルへの台詞に、

「眉が上手になったんでちゅね」というのがあって小生などは「なにいってんだこいつ」となったものだが、実はそうではなかったようだ。

「繭がチョウチョになったんでちゅね」

こう言っていたようなのである。あの舌足らずなしゃべり方なので聞き間違えたようだ。

しかし疑問は残る。繭から孵るのは蝶ではなくカイコガ(蚕)であり蝶ではない。何故このような台詞になったのであろう。二つの可能性を考えた。

一つは、プリパラ内でしか生きられないマスコットであるユニコンが外の世界に疎く、蝶と蛾の違いを理解していなかったと言う可能性である。これはつまりプリパラ内では養蚕がされておらず、絹製品が流通していないという可能性を内包する。同じくプリパラ内でしか生きられないファルルやめが兄ぃがパラ宿のプリパラから他の地のプリパラへ移動する際には飛行機やヘリを使用しており、プリパラは現実世界(便宜上こう呼ぶ)に匹敵するほどの広大さがうかがわれる。「もう一つの世界」である。であれば独自の生産、流通といった経済活動がなされていても不思議ではないが、養蚕、絹製品という文化がないので蚕=蛾だということも知らなかったのではないだろうか。

この説はやや非現実的である。

もう一つはそれよりは現実的で、「蛾になった」では聞こえが悪いから「チョウチョになった」としたと言う説である。であれば繭ではなく「さなぎ」とすればいいわけだが、繭の方がよりファルルがユニコンに保護されていた感を強調することが出来る。そして繭から生まれるはずのない美しいチョウチョが羽化するという幻想的な表現になったのだ。現実を描くだけが言葉ではない。言葉や芸術は時として現実ではあり得ないファンタジーを自由に創造出来るものだ。ユニコンの存在自体がファンタジーだ。その舌から現実を凌駕した幻想世界がまろび出しても不思議ではないだろう。

この説の場合逆にユニコンは蛾と蝶の違いを熟知しており、外の世界にも詳しいということになる。或いはプリパラ内でも養蚕文化があり、蚕は蛾であるということが知れ渡っているということだ。

果たしてどちらが正しいのか。或いはどちらも正しくないのか。いやはや幼い女児には難しい問いであったか。