鍵盤ハーモニカメインインストアルバム「祈り」製作開始
タイトル通り鍵盤ハーモニカをメインにしたインストアルバムを製作開始しました。
鍵ハモについては過去に書いたこちらのとおりです。
そちらの記事では鍵ハモの録音の仕方について悩んでおりましたが、ついに解決法を編み出しました。
なんか合成っぽいですが合成ではないですw自宅です。
ショックマウントの上に鍵ハモを乗せています。
見ての通りマイクとの距離1センチという超絶濃厚接触です。なのでマイクプリの入力ゲインはかなり絞ります。
しかしこれがなかなかどうして いい音で録れるではありませんか!
マイクはノイマンのTLM49、マイクプリはGrace designのm101という組み合わせです。
以下サンプルはアルバム収録予定曲「弘法大師」のメロディを弾いたもので、EQ、コンプなど一切かけていない無加工品です。
どうですかこのクリアな録れ音!
安いイヤホンやスマホスピーカーでは分からないと思いますがかなりの高音質で録れています。
入力ゲインを絞っているので宅録の最大の宿敵(「とも」と読む)である環境ノイズも反響音もまったく拾ってないですね。
そしてこの鍵ハモ HAMMOND PRO-44HPですが抜けが良いのでオケの中でも埋もれないのが良い。「弘法大師」の全体バージョンをワンコーラス特別にお聴かせいたしましょう。こちらは若干のEQとコンプ(ほとんどかけてないくらいのもの)と空間系をかけています。
ほぼ無加工でイケるからミックスが楽です。加工しまくってエイリアンになってる自撮りがSNSに氾濫する昨今、これは貴重です。
この撮り方がFAなのではないでしょうか。商業作品で鍵ハモをスタジオレコーディングしたものを聴いたことがないのですが、もしかして世界で初めて「確立」してしまったかも知れませんね。
ただこれだとオクターブ上などで高音域に行ったときに遠くなってしまう。そういう場合はトラックを分けて高音域をマイクの上に乗せて録っています。同じマイクセットを三本並べてその上に鍵ハモを渡し、ステレオで録るのが理想なんでしょうけど一本しかありませんので。
もう一つ気をつける点はダイナミクスです。ロングトーンではクレッシェンドやデクレッシェンドして抑揚をつけているので小さい音と大きい音の音量差が大きくなってしまう。この音量差が表情になるのですがあまりにやりすぎると小さい音は聞こえないし大きい音は大きすぎる、クリッピングするなどの弊害があります。コンプをかければいいのですがそれだと今度は表情が失われる。そのバランスが難しいです。ボーカル以上にダイナミクスがあるので試行錯誤が必要です。
それとスマホ用安いイヤホンで聴いたときに以上に高域(ハイ)がきつい問題です。安いイヤホンはどういうわけかハイが異常に出てしまう。小生の環境で聴いていると問題ないいい音でも安イヤで聴くと鼓膜をつんざく北斗百裂拳が鼓膜に突き刺さります。
最近の曲はそれに合わせているので以外とハイが出てなかったりするのでいい環境で聴いたときに糞音質物足りなかったりする。これはどうしたものかなあと思います。音楽好きがPCでオーディオインターフェイスと良いヘッドホンで聴いてくれるばかりではないですから。
ともあれアルバム「祈り」製作中です。タイトル通り日本の伝統的な信仰がテーマになります。