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魔法少女サイトに感謝

魔法少女サイトのアニメを見、原作を読み終えた今、予はかつてないほどの感謝の気持ちに包まれている。

アニメは第一話から、鬱耐性のある予でもややきついくらいであったが、そこを乗り越えて見続けて良かったと思う。 原作を読んだからわかるのだが、アニメスタッフは非常に良い仕事をしていた。原作で言う8巻までがアニメの尺になるのだが、アニメの10話から12話はアニメオリジナルの展開となっていて、それで綺麗に終わらせていた。2期をつくりようがない終わり方になっており、初めからそのつもりだったのであろう。「自分を信じられないなら私を信じなさい」「私たちは不幸じゃない」といった予をしびれさせた名言もアニメオリジナルである。カット、改変の仕方に整合性があり、よくある原作レイプになることなくアニメとしてまとまった傑作を作り上げた。

 

そこに来て原作である。正直言って物語が進めば進むほどに破綻、突っ込みどころ、それはないだろうという萎えポイントが増えていくのだが、そんなことは些末なことである。

 

つゆあやが尊い。

 

全てはこの一点に集約され、他の些事はどうでも良いのである。ただひたすらに尊い。

前述のようにクライマックスに近付けば近付くほどに破綻するのだが、極端に言えば話の筋などはどうでも良かった。この二人の行く末を見届けたいという一心でページを繰る手が止まらなかった。切なる祈りを込めながら破綻に満ちた世界を進めていった。

そしてあのラストを迎えられて本当に良かったと、心の底から思った。筆舌に尽くしがたいエモみに包まれ、叫びたくなった。宗教的恍惚とはこういうことではないだろうか。二人の幸せな結末が確認できて感無量であった。普段はハッピーエンドなどつまらないとうそぶいている予であるが、このときばかりは作者に感謝した。

今も世界のどこかであの二人が幸福に包まれて生きているのだろうと思うと、この世界があって良かったと思えるのである。

 

声優としての芹澤優

 

そもそもプリパラのせいで女児アニメしか受け付けなくなっていた予が本作を観ようと思ったのは、i☆Risから茜屋日海夏、芹澤優の両氏がキャストとして出演し、OPテーマがi☆Risだからである。結果としてそれを抜きにしても素晴らしい作品だったので、導いてくれたi☆Risには感謝なのであるが、ここで特記したいのは声優としての芹澤優である。ここでは敢えてリスオタらしく芹澤氏の愛称である「セリコ」と呼ばせていただく。

セリコは天性のアイドルである。個性派揃いのi☆Risの中でも正統派アイドルとしての位置づけにあり、そのアイドル性は他の追随を許さない。氏のソロとしての代表曲「最悪な日でもあなたが好き。」を見ていただこう。


芹澤 優 / 最悪な日でもあなたが好き。-Music Video-Short Ver.

 

ちなみにこの曲での「あなた」とは予のことである。何故ならTwitterで告られた。

 

そしてこれは 「魔入りました!入間くん」EDテーマである。


芹澤優 / 「デビきゅー」-Music Video-

まごう事なきアイドルである。セリコはアイドルになるべくして生まれた、アイドルの体現者である。なのでアイドル役が本当にハマる。声優としてのセリコとなると、「プリパラ」のみれぃを軸に考える人が多いと思うが、みれぃもまたセリコのためにあるとしか思えないポップアイドルである。

 

そんなセリコが魔法少女サイトにおいてはあのにじみんを演じているのである!

兄貴と並び魔法少女サイトにおける「二大濃いキャラ」の一翼を担うにじみんである!

ご覧になった方なら誰もがそのエキセントリックすぎるキャラに唖然としたであろう。そしてあれを見事演じきったのがアイドルセリコなのである。にじみんもアイドルであるからその点ではセリコがよくハマっていた。それだけでとどまらず、にじみんの「裏」の部分も余すこと無く全力で演じ切ったのは天晴れであった。

まほサイ3話のEDがこれだったのはi☆Ris民としては歓喜であったがそうで無い人はどう思ったのだろう。


魔法少女サイトキャラクターソング「...私だけ見てて♡」 MV short.ver

 

セリコは「上野さんは不器用」でも「おしっこ飲んで」を連呼していたし、役者魂に溢れた声優である。i☆Risは「アイドル声優」ではなく「声優とアイドルのハイブリッド」を標榜しているが、その名に恥じない仕事ぶりである。声優としてもアイドルとしてもプロなのである。

 

余談だがアニメではにじみんのライブシーンで観客のペンライトが水色一色になるが、水色はセリコのイメージカラーである。 にじみんの髪色が水色なので偶然だと思うが、偶然をも味方につける感じもまたアイドルである。

 

それにしてもこのアニメ、もう一人の「二大濃いキャラ」である兄貴が、にじみんオタである青年をひたすら罵倒し、アイドルオタという存在を全否定する。これをi☆Risファンに見せるというのもかなりの冒険だ。i☆Risとファンとの信頼関係がないと出来ないものである。ファンを信じて敢えて出演に踏み切ったi☆Ris運営スタッフもまた賞賛に値する。